妻の入院から息子誕生までの3日間

子育て

第一子が誕生しました。男の子です。最終的に帝王切開での出産となりました。
頑張ってくれた妻と息子本人には感謝してもし尽くせません。
ギリギリまで自然分娩で頑張った上での帝王切開、本当にお疲れ様でした。ありがとう!

妻にとって初めての入院

もともと自然分娩の予定でした。8/27が予定日で、「トツキトオカ」で経過観察しながら予定日を迎えたわけです。

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ですが、生まれる気配は全くありませんでした。予定日から1日経ち、2日経ち、それでも生まれる気配がありません。

9月に入ったら入院して計画分娩することになっていたため、9/3から入院生活がスタートしました。
私も早めに仕事を切り上げる形で病院へ。

妻は4人部屋の奥のベッドに横になっていました。
お義母さんが付き添ってくれていて、一通りの環境は整っていました。
ただ、妻にとっては初めての入院、初めてのベッド生活で、不便さと不安と戸惑いがあるようでした。

先生の話では、翌9/4からLDRという分娩室に移動し、様子を見ながら陣痛促進剤を投与、経過観察していくとのことでした。
陣痛促進剤を投与すると陣痛が来るようになるとのことで、いよいよかと私も緊張を覚えました。

その後はテレビ&冷蔵庫用のカードを買いに行ったり、夕食を食べたりし、最後に翌日持ってくるものの確認をして帰宅となりました。
面会時間は20:00まででしたが、普段の生活で20:00というとまだまだ早い時間なような気がする所、病院という静かな環境だと結構遅い時間と感じられるのが妙に印象に残っています。

LDRでの2日間

9/4、/5は休暇としてありました。9/4に誕生すれば、9/5は妻とも息子とも、ゆっくり時間を過ごせると思って。

翌日病院に行くと、LDRへ移動していました。広い個室です。
聞けば、付き添い1名は同部屋に泊まることも可能とのことでした。

午前中は様子を見るとのことで陣痛促進剤の投与もなかったので、妻の希望であるクラシック音楽を流しながら、ゆったりとした時間を過ごしました。
途中、若干陣痛が来たときもありましたが弱く、結局午後からは陣痛促進剤を投与することになりました。

陣痛には波があり、それは、お腹に付けたセンサーを通しモニターを見ることで本人以外でも波が分かります。
事前の夫婦向け教室で聞いていた通り、部屋にはテニスボールがあるので、陣痛がやってきたらテニスボールを押し当てるのが私ができるサポートとなりました。
相当な痛みがやってくるようで、汗が出てくるくらいの結構な強い力で押し当てますが、それでやっと我慢できるくらいの辛さのようでした。
私は、ホッカイロで温めてみたり、テニスボールを2個にしてみたりしながら陣痛と戦いましたが、なかなか場所が難しく、何度も妻に確認し、また助産師さんに助けてもらいながら、なんとかついて行ってた感じでした。

ここまでやりましたが、それでも出産の気配はありませんでした。
18:00になり、長期戦になる、かつ夜中に生まれるかもとの考えから、LDRに泊まることにしました。お義母さんの厚意に甘え、一度帰宅し、シャワー、宿泊の用意、夕食を済ませました。
長期戦を覚悟しつつ、テニスボール押し当てを再開しましたが、20:00だったか、21:00だったか、先生が診察に訪れ、本日の陣痛促進剤投与は終了、翌日に持ち越しとなりました。
投与を止めると陣痛が落ち着いた所を見て、出産は思い通りに進まず、本当に大変なことと感じました。

部屋への宿泊が可能、ベッドがあると聞いていましたが、実際に貸してもらえるのはタタミ1畳と、敷き・掛け毛布各1枚とのことでした。
なかなか硬い寝心地で、これはこれで思い出になりました。

そして帝王切開、息子誕生

翌朝、陣痛促進剤投与が再開です。ただ、診察後、気になる言葉を耳にしました。へその緒が先に出ようとしている状態で、また胎児の首にもかかっている可能性があると。そして帝王切開になる可能性の説明もありました。
その後、何度か診察が繰り返され、自然分娩にはリスクが高いとのことから帝王切開することになりました。
入院すらしたことがなかった妻が、今回入院を経験し、さらには手術まで。私も入院の経験はありますが、手術はしたことがなかったので不安でした。

手術室には入れないとのことで途中まで一緒に付き添った後、私だけLDRに戻りました。
出産後はまた大部屋に戻るとのことだったため、荷物整理と移動をし待ち合いスペースで待つことに。手術室には10:45頃入り、30分〜1時間程度で手術完了と聞いていましたが、何もできることがなくただただ待っていました。

付き添いに向かっているお義母さんと連絡を取り合いながら、まさに到着、合流くらいのタイミングで、息子が生まれたとの知らせをもらいました。
手術は成功し、お子さんも元気ですとの知らせを聞いたとき、またお義母さんからおめでとうとの言葉をもらったとき、思わず涙してしまいました。
息子は11:30に生まれました。

初めての対面

喜びに浸っている暇もなく、15分後には息子と面会ができるとのことでした。
待ちに待った息子に会える、でもどんな子で、どんな顔をしているのか、自分の子供か、まだ実感が…といろいろな考えが頭に浮かびながらNICUに向かいました。
帝王切開で生まれた子供はNICUに入る必要があるとのことで、入室記録と手指の厳重な消毒とを行った上で入室しました。
中には小さなベッドとモニターが並び、何人かの赤ちゃんが寝かされていました。

「こちらです」

息子は一番手前のベッドに寝かされていました。真っ白なガウンに包まれ、とてもとても小さく、触ったら壊れてしまうんじゃないかと思うくらい優しくか弱い雰囲気がありました。
抱いていいとのことで若干ビビりながらの抱っこです。本当に小さくて、まだ父親としての実感は薄いながらも愛おしくて、見ていて飽きない、それが感想でした。

妻との面会、その後

妻も病室に戻るとのことで病室に戻りました。
酸素マスクは付けていましたが元気で、ここでもまた涙してしまいました。
本当にお疲れ様でした。

その後、面会終了で帰宅するまでにもう一度、NICUに行き、息子を抱いてきました。今回はさっきの風呂上がりのようなふやけ具合が少し落ち着いていました。
まだ目も見えないのでしょう、いろいろと反応はしてくれますが、自分が何をしているのか分からないような、まさに赤ちゃんという感じです。
さっき見れなかった足も見ることができ、これがお母さんのお腹にいるときから元気に蹴りまくっていた足かと、指をぎゅっと握っている様子を楽しく見ていました。

帰宅しましたが、とうとう自分の息子が誕生したというフワフワした嬉しさに包まれています。
これから先何十年、ともに暮らしていく家族の一員として、ようこそ来てくれました。ありがとう。

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