台湾駐在生活はホテルを転々としつつスタート

台湾生活

台湾出張から帰国した品川駅のホームで急遽台湾駐在が決まり、翌月12月28日には一人、スーツケース1つで台湾・桃園国際空港にやって来た私ですが、当時決まっていたのは2016年1月2日から住むサービスアパートメント1ヶ月分の予約と、1月2日までの間、転々とすることになる宿泊先2軒の予約のみでした。

この1ヶ月でまずは自分が住む家を探し契約することが最優先の課題でした。

今思えば、そんな準備不足状態でよくスタートしたなと思いますが、私も社長も、その他会社メンバーも、初めての試みに不安はあるものの期待に満ち溢れ、突き進んでいたのだと思います。

この記事では、年末に台湾・台北入りしホテルを転々としながら、なんとかサービスアパートメントでの生活をスタートさせるまでを紹介します。

秘密基地のようなホテル生活

2015年12月28日夕方、台湾・桃園国際空港に到着しました。

持ち物はスーツケース1つ、必要最低限の荷物を詰め込んできました。当然、かなり重いのですがタクシーに乗るには不安があったので、高速バスに乗ることにしました。

※桃園空港から台北市街まではおよそ30km離れています。当時、交通手段の選択肢としてタクシー、高速バス、新幹線がありました。タクシーに乗れれば楽でしたが、事前情報でタクシー運転手には英語は通じず中国語のみと聞き、コミュニケーションに不安を感じたため、行き先が書いてあってまだ安心できる高速バスを選択しました。

※その後、2017年3月には桃園MRT(地下鉄)空港線が開通し、リーズナブルで、よりスピーディに台北市街に出られるようになりました。

桃園国際空港から台北市内へのアクセス【2018年最新版】

バスに揺られること1時間弱、台北駅付近の停留所に到着。駅近だという今日のホテルに向かいます。

時期は年末、聞くところによると台北のカウントダウンは派手とのことで、そのせいで観光客が多いのか、年末年始のホテルは予約でいっぱいでした。

1月2日から1ヶ月住むことになるサービスアパートメントも2日からの宿泊でやっと予約が取れたくらいで、それ以前の宿泊は、旅行サイトを駆使して探したもののなかなか見つかりません。

プライベート旅行ならば寝られさえすればいいと諦めもつきますが、今回はビジネス、しかも駐在なので荷物も多い。できれば個室でデスクあり、最低でもスーツケースは鍵のかかる所に保管したい。

出発ギリギリまで探し続けて結局、12月28、29、30日の3泊はユースホステルで個室へ宿泊、31日の1泊はドミトリーへ宿泊となりました。

まずは1軒目の宿泊先へチェックイン。部屋に行ってみると、確かに個室ですが漫画喫茶のような佇まいです。簡易的なパーティションと引き戸で部屋が作られていました。ベッドもブロックソファを利用しイスを兼ねたもので、なかなか秘密基地感が漂っていました。

ここを拠点に2日間、アポがあればここから、デスクワークはここでという形で過ごしました。

住めば都、チェックアウト時には名残惜しさすら感じるほど愛着の湧いた宿泊先でした。

ネオソーホー 24/7 ワーク & リラックス ビジネス キャビン



2軒目の宿泊先は台北駅からMRTで一駅、中山駅近くにありました。こちらは二段ベッドが2つある4人部屋でした。既に3つのベッドは先客で埋まっていて私のベッドは部屋奥の上段でした。1軒目のホテルは共同シャワールームが個室ゾーンの外にありましたが、ここではこの4人部屋の中にシャワー&トイレがありました。シャワーとトイレが一緒なので、シャワーを浴びると床が水浸しになってしまう点が気になりました。ベッドスペースは清潔感があり、気持ち良く過ごせました。ドミトリーには初めて宿泊しましたが、これはこれで悪くない居心地でした。デスクが無いのでデスクワークはしにくかったですが…。

こちらも自分の周辺に物が揃っている点で、秘密基地感あふれる宿泊先でした。

アイム イン 台北 (艾米旅店)

台湾・台北で年越し

そんなこんなで2015年から2016年にかけての年越しは秘密基地のような宿泊先を拠点に台湾・台北で過ごしたわけです。

最初にも書きましたが、台北のカウントダウンはスゴイらしいとの話がずっと頭に残っていたので、一人、台北の東側にそびえ立つ台北101にも行きました。

台北101

確かにスゴかったです。日本じゃ許可が下りないだろうビルから花火が噴き出す姿は圧巻でした。毎年、環境問題を考慮してとか、スポンサーが付かなくてとかで中止になるとの情報が出つつ継続していて、ただ花火の時間は年々短くなり、その分カラフルなサーチライトの演出が入ったりしているので、この年の花火が私にとっては非常に印象に残っています。右も左も分からない状態で台湾駐在がスタートし、移動も多く緊張が続く中、101タワー前の道路に座ってのんびりカウントダウンを過ごすことができ、花火自体の迫力もスゴかったからというのも印象に残る理由かもしれません。

台湾大学のある街でのサービスアパートメント生活スタート

2016年1月2日から宿泊するサービスアパートメントは中山駅から南下した公館駅にありました。この駅には台湾トップといわれる台湾大学があります。サービスアパートメントもそんな台湾大学の施設の一部のようでした。フロントにはスタッフが4、5名いてホテルさながらの雰囲気です。

修齊會館

部屋に入っても期待を裏切ることなく、広さこそ20平米弱のワンルームでシャワーのみ、キッチン無し、家具はシングルベッド、デスク、据え付けクローゼットのみとシンプルな作りですが非常にきれいで、特にこれまでの環境が秘密基地だった所からすると大躍進といった感じでした。

また後ほど知ることになりますが、掃除とベッドメーキングが毎朝入るので、その点でも楽でした。

洗濯は階下のコインランドリーですが、異国の地でコインランドリーを使用するのも悪くない、そう思わせる雰囲気がありました。

ここでおよそ1ヶ月、正式な住居を賃貸契約するまでの繋ぎとして宿泊利用しました。契約した住居と比較すると割高だったので仮にも継続する考えはありませんでしたが、快適な1ヶ月を過ごすことができました。

コメント